理科やってみよう

特別授業 「貝の化石発掘」 6年生

2019年2月20日 15時29分

貝化石を手掛かりに「20万年前の環境を知ろう!」

6年生は「大地のつくり」単元で地層について学びます。
大地の歴史を知る手掛かりとなる地層には、化石が含まれていることがあります。
今回の特別授業では、20万年ほど前の地層を調べました。
地層は、茨城県の稲敷町の地層を講師の先生より提供していただきました。
始めに、化石の役割や化石の読み解き方をお話しいただきました。
地層が作られた当時の環境の手掛かりになる示相化石や
地層ができた時期を知る手掛かりとなる示準化石について学びました。




実際の化石発掘現場の様子を画像を交えて紹介していただきました。
化石は、見つけてからクリーニングをし、種類を調べ、住んでいた環境などを知ることによって価値づけがされていくそうです。
実際の研究の現場では、種類の判定や住んでいた環境など、化石から多くの事柄を読み取ることに膨大な時間をかけるそうです。


実施に地層から化石を見つけてクリーニング作業をしました。
大きなものになるとクリーニングに何年もかかるそうです。

授業では、手のひらのサイズの貝化石をクリーニングしました。
歯ブラシや竹串を使ってゴミや泥を取り除いていきます。




クリーニングした貝の形や厚み、溝や内側の模様、等を手掛かりに貝の種類を調べました。
貝以外にもサンゴやカニの爪の化石が見つかりました。




ついつい化石探しに夢中になってしまいますが、
化石から、当時の環境を知ることが今回のテーマです。





見つけた貝の名前や生息域の情報を書き出してみました。
すると潮間帯、推進50m~200m等、比較的浅い海に暮らす貝ばかりでした。

「貝の見分け方が難しい。」
「私たちは、用意していただいた図鑑を基に調べることができたけれど、
資料がない中で調べるのは大変な作業だ。」などの声の聞かれました。
博物館や大学の中で活躍する研究者の先生方の
仕事の一端に触れる時間となりました。