理科やってみよう

セミのぬけがらを調べよう

2017年9月1日 16時25分

夏の間に、たくさんのセミが地中から姿を現しました。
セミは、硬い体の外側から、上手に抜け出しています。
そのあとに残るものが、「セミの抜け殻」です。
葉の裏側を探すと、たくさん見つかります。


学校では、ほとんどがアブラゼミの抜け殻です。
でもよく探せば、いろいろなセミの抜け殻が見つかるかもしれません。
セミの抜け殻で、セミの種類を見分けることができます。
小さいものはツクツクボウシ、泥がついているものはニイニイゼミ
頭に毛がたくさん生えているものはアブラゼミ、少ないものはミンミンゼミ等です。
詳しい見分け方を調べてみると楽しいです。

セミは、体の外側から抜け出します。
毛の一本一本まで綺麗に抜け出しています。
虫眼鏡で抜け殻を観察すると、とげや毛までしっかり残っているのがわかります。
  
   毛の生えた触覚                    足の先


 毛のたくさん生えたアブラゼミの抜け殻

セミにとっては大変な作業なのでしょうか、ときどき中身の入ったままのものもあるので
よく観察してから採集しましょう。
  

セミの抜け殻には「白い糸」のようなものがついています。
セミが殻から出る時には、体の中の管も抜け出ます。



「白い糸」のようなものは、体の周りにある空気を吸う気管や
口や肛門につながる消化管です。

抜け殻を湯につけて柔らかくしてから
はさみで切り開くと管の様子がよく観察できます。





割りばしを使って広げています。

ようじを使って糸を分けてみると
何本もあることがわかります。





体のどこから出ているのかを観察してみるといいでね。
こんなに精密な抜け殻を残すセミの不思議がますます知りたくなります。