理科やってみよう

特別授業「魚には骨がある」 

2018年11月26日 17時22分

4年生は「人の体と運動」の単元で、動物の骨格について学習しました。
そこで、お魚マイスター協会・水産市場改善協会より8名の講師の先生にお越しいただき
更に詳しく、魚の骨のつくりを教えていただきました。
魚の骨のつくりを知ることで、上手に骨を取り、美味しくいただくことができるようになります。
海に囲まれた日本では魚料理は欠かすことのできない食文化です。

「お魚を上手に食べられる人」の質問になかなか手があがりません。
「お刺身や御寿司は」たくさんの手があがりました。
「ぱくっと、そのまま食べられる。」
骨があることが、魚料理を敬遠する理由の一つだそうです。


最近は、魚を切り身で目にすることが多くなってしまいました。
丸ごと一尾の栄養を無駄にすることなくいただけるように
ご指導いただきました。

4校時は、魚の旬や魚の体のつくりやについて学びました。

サケは秋、ブリは冬、アジは春から、あさりは夏と
産卵を前にした時期が、美味しく食べられる時期になるそうです。
旬の時期でなくとも地元では、美味しく食べる工夫をしているそうです。




クイズを交えて、魚についてのお話しいただきました。
魚の縞模様は、魚は、頭を上にしっぽを下にして見るので、
背骨に平行なものは縦縞となること、
ウナギにもうろこがあること、
イカの血液は透明であること
など興味をひかれる情報ばかりでした。


ウナギにはたくさんの骨がありますが調理することによって気にならなくなります。


イカは、頭を上にして胴体を舌にすると、上野画像のような向きになります。
イカには足が10本あります。足と言っているのは、「腕」だそうです。

魚の骨格は暮らし方に、適した作りをしています。
海の深い場所で暮らすタイは、水圧に負けない太い背骨をしています。
浅い所で暮らすイワシや味は、タイに比べると細い背骨をしています。
海を泳ぎ続けるマグロはさらにしっかりした背骨をしています。



マグロの実物の骨に触れ、その固さを確かめさせていただきました。


また、背骨から体の両脇に向かって突き出ている肉間骨を
確認し、魚を食べる時に注意が必要なことを学びました。




給食には、お箸の使い方や実のほぐし方をご指導いただき
提供していただいた一人一尾のアジの上手な食べかたに挑戦しました。

箸の使い方を確認しました。
箸を使って、背骨に沿って皮を破り、
身を押し広げてほぐすようにします。


食べ終わってみると、魚の背骨の様子がよくわかりました。


頭の骨を調べた児童もいました。


日本の食文化を大切に、
これを機会に、ご家庭で丸ごとの魚料理を楽しんでいただけたらと思います。