理科やってみよう

高尾山秋の植物

2017年10月25日 07時53分

10月の高尾山は、実りの季節となっていました。
大きなウバユリの実です。
この中に風で飛ぶ薄い種子がたくさんできます。
大きな葉を下の方に付けるので
花の時期には「歯(葉)がない。」ように見えることから
姥ユリと呼ばれるようですが、
ハート形の葉からハートリーフリリーという英語の名前もついています。
 
春にはたくさんの花をつけていたシャガです。
もう花は見られません。
シャガは,地下茎で増えるので、あまり種子は見られません。


紫色の実をつけたヤブミョウガです。
葉がミョウガに似ていますが、ミョウガとは違う仲間です。



この時期は、「引っ付き虫」の種子をつける植物がたくさん観察できます。
チヂミザサは、葉が波打ち、縮んだ笹の葉のようです.
笹とは違うイネ科の植物です。
この時期は、実から針状の
ねばねばした液をつけた芒(のぎ)を伸ばしています。
 

黄色い花を咲かせたダイコンソウも引っ付き虫の種子です。
かぎ状の芒をつけています。




白い花の後に実を付けているノブキです。
実の先にはとげがあります。


盗人の抜き足差し足を思わせる実のヌスビトハギも
実の表面に細かい毛が生えている引っ付き虫です。



黄色い花を咲かせたキンミズヒキの実です。
茎に逆さまに並んでついてこれも、たくさんのとげをつけています。


メナモミも引っ付き虫の実をつけています。
有名な「オナモミ」とは、違う仲間の植物です。



紅白のミズヒキとギンミズヒキがたくさん並んでみられました。
こちらも実が熟すと、一つ一つの実からかぎ状の芒が出て、引っ付き虫となります。