理科やってみよう

タマムシ

2017年6月16日 15時58分

美しい甲虫のタマムシですが、
都会の真ん中の校庭にも姿を見せてくれます。
とてもデリケートで、環境が変わると餌を食べなくなり死んでしまうこともあります。
観察して、自然に返しました。


紙皿ぱらぱら漫画

2017年6月5日 11時46分

紙皿のふちに書いたイラストを鏡に映して見ると
ぱらぱら漫画のように動いて見えます。

紙皿、画鋲、割りばし、フエルトペンを用意します。

以下のようにして、紙皿の中心を見つけます。
紙皿に直角のある紙を下の写真のようにあて
円と接する部分にしるしをつけます。
しるしを結んで直角三角形を作ります。
一番長い辺の中心が円の中心となります。
 



中心を決めたら、30度ずつ12か所の紙皿のふちにしるしをつけます。


ふちの凹凸を利用して12か所に切れ込みを入れます。
切れ込みの幅は凹凸1つ分とします。


12か所の切れ込みのそれぞれに少しずつ変わる絵を描きます。

ふちの裏側は黒く塗りつぶしておきます。


紙皿の中心に割りばしをあてて画鋲で固定します。
画鋲を中心にして紙皿が風車のように回るようにします。


鏡に紙皿のイラストを写して
裏の切れ込みの一つからイラストを覗き、
紙皿を回転させると
イラストが動いて見えます。
 

順番に点灯するイルミネーションを見ていると
明かりが動いているように見えることがあります。
同様に2つの絵を続けてみることによって
2つの絵がつながって動いて見えるのす。

飛び出すティッシュ玉

2017年5月15日 15時34分

ペットボトルの中に吹き込もうとしても
飛び出してしまう不思議なティッシュ玉です。

ティッシュペーパーで直径2cm位の球を作ります。
ペットボトルの口の内側にそっと乗せます。


横から息を吹いて、ティッシュ玉をペットボトルの中に入れてみましょう。


息を吹き込むとティッシュ玉はペットボトルの口から飛び出してきてしまいます。


息を横から吹き込むと、ペットボトルの中に多くの息が入り、
内部の圧力が増して飛び出してくるのです。

それでは真上から吹いたらどうでしょう。


ペットボトルの口の前を勢いよく通り過ぎる息は、
スピードが速く、圧力が低くなっています。
そのためペットボトルの中の空気が外に吸い出され
矢印のような空気の流れが生まれるようです。

簡単にティッシュ玉がペットボトルの中に入ります。

高尾山の自然観察 その3

2017年4月25日 15時51分

高尾山には、学校の校庭で見られる植物もたくさんあります。
 
キケマン               ムラサキケマン
華鬘(けまん)とは、仏殿の飾りのことです。垂れ下がった花がそのように見えるのでしょう。
 
オニタビラコ                 ノゲシ


ハハコグサ
全体に白い綿毛が「ほおけ立つ」ことからホオコグサと呼ばれていたおのがハハコグサに呼ばれるようになったそうです。


アオキ
赤い実をたくさんつけていました。茎まで緑色のためにアオキと呼ばれます。

高尾山の登山道にはたくさんの小さな花を見ることができます。
虫眼鏡を使ってみるような花ですが、ひとつひとつ特徴があります。


ツルカノコソウ
よく見るとピンク色のつぼみと白い花が、鹿の子模様ならぶことからこの名前になりました。


セントウソウ
花が早く咲くことから「先頭」の名前がついたそうです。

 
ミドリハコベ
花びらが根元まで深く切込みが入っているので10枚の花弁に見えますが、
花びらは5枚です。学校にもハコベの中アがありますが、
ミドリハコベは少し大きいハコベです。

学校ではなかなか見ることのできない植物にも出会うことができました。

ホウチャクソウ
宝鐸(ホウチャク)は、寺院の屋根の四隅の軒に下げた風鈴のような飾り物のことです。
名前のわけがわかります。


自然観察は1号路で行いました。
シャガは、1号路にたくさんみられる植物です。日の当たらない山の低い場所は
まだ花が見られませんでしたが、
金毘羅台の近くの日当りのいい斜面ではたくさん花を咲かせていました。



シャガ
 めしべが花びらのような形をしている面白い花のつくりをしています。

高尾山の自然観察 その2

2017年4月24日 18時08分

「スプリング エフェメラル(春のはかない命)」周囲の木々がまだ十分に葉を茂らせていない
短いこの時期だけ出現する動植物を指してこんな呼び方をします。
代表的なこの「春の妖精」をみることができました。

ニリンソウ:茎に2輪の花をつけることからこの名前がついています。
       葉を山菜として食べることもできますが、猛毒の植物とよく似ているため
       注意が必要です。

高尾山ではたくさんのスミレが見られます。日本にはおよそ60種類のスミレが見られますが
高尾山ではそのうち40種が観察されているそうです。
 
タカオスミレ:昭和3年に高尾山で最初に発見されたためにこの名前がついています。
        葉が赤みがかっているのが特徴です。

タチツボスミレ:ハート形の葉のかわいスミレです。
          この時期の高尾山ではたくさん見ることができました。

カエルの声が聞こえるような日陰の湿った場所にもたくさんの植物が見られました。

ユキノシタ:赤みがかった葉が特徴です。
       雪のように白い花の下に葉があることからこの名前になった?
       積もった雪の下に葉があることからこの名前になった等諸説あります。

 こちらもユキノシタの仲間です。種子をつけたところが猫の目のように見えることから
この名前がついたようです。
 
ヤマネコノメソウ

ヨゴレネコノメソウ

 地面からすっくと立ち上がった人目をひく植物がありました。
同じ仲間には、マムシが首をもたげたように見えることからマムシグサの名前を
もつものもあります。

テンナンショウ:花びらのように見える筒状のものを仏炎苞(ぶつえんほう)と
        呼びます。この筒の中に昆虫を長くとどめておく役割を
        しているようです。

高尾山の自然観察 その1(4月18日)

2017年4月18日 17時18分

4月18日の高尾山は、朝方の風雨がおさまり
すがすがしい晴天になりました。
雨に濡れた緑がとてもきれいでした。

水の流れる亀裂から、タゴガエルの綺麗な声が聞こえてきました。
そっと近づいてみると卵を観察することができました。


道端には大きなヒルの仲間ヤツワクビルをみることができました。
ミミズを食べるヒルです。血を吸うことはありません。
山の生物に出会えた一日でした。

逆立ちゴマ

2017年4月4日 10時39分

平成29年度がスタートしました。
今年度も楽しい実験や観察、科学情報をご紹介していきますので
ぜひご家族でご覧ください。

回っているうちにひっくり返る不思議な変わりゴマです。
指でコマを支え、はじいて回します。


画像では、分かりにくいでしょうか。始めは白い部分が下になっていますが、
そのうちに上に変わります。

作り方は簡単です。
5cm位の瓶など丸いものに、針金をまいて丸めます。


瓶より少し長めに針金を切り、余った部分を下の図のように中心に折り曲げます。


動きがわかるように色のついたテープを巻きました。


上の図のように、テープのついた部分を下にして、指で支えてはじいて回します。

コマは、重心を上にして安定することから起こる現象のようです。
大きさを変えて作ってみても面白いですね。

冬芽を観察しよう

2017年2月28日 09時41分

樹木を観察してみましょう。
葉を落とした枝には、冬を乗り越えるための芽が作られています。
「冬芽」の中には、葉や花のもとが守られています。


冬芽の近くには、葉を落とした後の「葉痕」が、残っています。
「葉痕」には、葉に水や養分を送っていた管の跡が見られます。
「葉痕」には、いろいろな表情があります。
小さなものもあるので、虫眼鏡でみたり、
デジタルカメラで撮影したりすると楽しいです。
 




弾むシャボン玉

2017年1月10日 11時14分

シャボン玉を 軍手やタオルの上で弾ませてみましょう。
普通のシャボン玉では、布などに触れると割れてしまいます。
割れにくくするために保湿効果のあるヒアルロン酸入りの化粧水を使います。

市販のシャボン液(洗剤などでシャボン玉液を作ってもだいじょうぶです。)、
ヒアルロン酸入り化粧水を用意します。
 
シャボン液(20mlくらい)に小さじ1杯の化粧水を混ぜます。
シャボン玉を膨らませて、軍手をはめた手でうけます。
 

軍手の上で弾ませてみましょう。
バレーボールのようにして遊ぶこともできます。


化粧水に含まれるヒアルロン酸は、水分を保つ保湿効果があります。
ヒアルロン酸は、シャボン液の蒸発を防ぐ働きがありシャボン玉が長持ちします。
また、布で触れると表面にあるたくさんの繊維で、シャボンを支えるので
力の集中を防ぐことができて割れにくくなります。

ヒアルロン酸化粧水とシャボン液の割合を変えて試して
丈夫なシャボン液を作れるといいですね。

ヤツデの花のひみつ

2016年12月17日 12時58分

校庭のヤツデが白い花を咲かせています。


花の一つをよく観察してみると
立派な5本の おしべ が見られます。
そのつけねの蜜を ミツバチが集めています。
 
 
   おしべの花粉                    蜜
よく見てみると、
真ん中にあるはずの めしべ がありません。


ヤツデの花は、しばらくすると花びらを落とします。
その後で めしべだけが 見られるようになります。
下の画像でつんつん突き出しているのがめしべです。



 花粉をつけためしべ
おしべとめしべの出現時期をずらし
より優れた仲間を増やす工夫のようです。

簡単スノードーム

2016年12月16日 08時59分

瓶の中で雪が舞うスノードームを作りましょう。

瓶の中には 洗濯ノリと水を混ぜたものが入っています。
ノリと水の割合で
雪の舞い方が変わります。
割合を変えて作ってみましょう。

用意するものは
瓶、洗濯ノリ、マスコット等中に入れるもの、ラメやきらきらするテープなどです。
(ラメは手芸店や100えんショップでも手に入ります。)
 

瓶のふたに、中に入れたいマスコットや貝殻などを
水に強い接着剤ではり付けます。


瓶に半分くらい水を入れます。
水の量によって雪の舞い方が変わります。
今回は水とノリが同じ量になるようにしてみました。


ノリを瓶の口ぎりぎりまで入れます。


ラメを入れます。
きらきら光るテープなどを細かく切って入れてもいいと思います。
静かに混ぜてラメを沈めます。


マスコットなどついた瓶のふたをしっかり閉めます。
この時、液が瓶からあふれるので,流しや洗面器などの中でふたをするようにしてください。
なるべく空気が入らなようにふたをします。


瓶をふいて出来上がりです。
瓶をさかさまにするとラメなどが落ちてきてきれいです。
背の高い瓶で作るとゆっくり観察できます。

落ち葉の標本つくり

2016年12月9日 14時46分

今年は例年に比べ
葉の色づきがとても良いと感じます。
綺麗な落ち葉を標本にして楽しんではいかがでしょう。

落ち葉は、落ちた時からどんどん色を変えて
しわしわになっていくので、標本にする落ち葉は
落ちたばかりのものや、まだ木についている状態のものを用います。

通常は、落ち葉を新聞紙などにはさみ、上から重石をして
数日おいて乾燥します。
しかし電子レンジを使うと簡単に乾燥することができます。

落ち葉をキッチンペーパーなどに挟みます。

タイルなど平らなものに挟んで
様子を見ながら、数分電子レンジにかけます。
パリッと乾燥したら出来上がりです。

乾燥した落ち葉は壊れやすいので
ニスや木工ボンドを塗って固めておくと、壊れにくくなります。

また、透明な梱包テープなどを用いて
台紙に貼れば、しおりにもなります。
工夫して秋の落ち葉を楽しんでみてはいかがでしょう。

※電子レンジにかけたタイルは熱いので、実験は大人の人と行いましょう。

★落ち葉を木工ボンドで固めるアイデアは、小田景子先生から教えていただきました。
薄めたボンドを葉の裏側から塗るなど、目的に合った工夫をするとよいと思います。

68年ぶりの大きな満月?

2016年11月14日 08時09分

「11月14日(月)の月は、68年ぶりの大きな満月」と話題になっています。

                  国立天文台ホームページより
月の大きさが変わるわけではありません。
月は地球の周りを回っています。その軌道(通り道)が楕円系のため
地球に近づく時と、離れている時ができるのです。

この日は1年で、月が、地球に最も近くなる日です。

今年の月は68年ぶりの大きさと言われていますが、
月は見る時間や場所によって大きく見えることがあります。
ですからいつどこで見た大きさかによって
見た目の大きさの比較はしにくいようです。

下の画像は、11月13日の夕方に見えた月です。
右は10分後の様子です。
ずいぶん大きさが違うように感じました。
 
月の大きさを調べるには、
5円玉などを手に持って腕を伸ばし穴から
月をのぞいてみます。穴に収まるかで
月の大きさを調べることができます。
また模様に注意してみると分かることもあります。
挑戦してみてください。

月の大きさについて 詳しくは「国立天文台」のホームページに解説されています。

あふれ出ない水

2016年11月2日 19時02分

切込みを入れたペットボトルですが、水は切込みからこぼれ出ません。
水面を指で触ることができます。


ペットボトルに切込みを入れます。


切れ込みの上部をへこませます。


切込みから水を入れます。


静かにペットボトルを立ててみましょう。

 

水は溢れません。


切込みの部分の水面は大気の圧力によって押されているからです。
ペットボトルの口を開けてペットボトル内の水面が大気と接すると
ペットボトル内の水は溢れだします。

水族館では、
壁面に入口を開けて
そこから、魚に直接餌を与える仕組みを作っているところがあります。

ワカメ教室(6年生)

2016年10月18日 09時44分

青南小学校では、海について学ぶ機会を多くしています。
地球の7割を占める海の素晴らしさや大切さを学びます。
日本は周囲を海で囲まれていますから、海の恵みを知ることは
大切なことだたかんがえています。

6年生は「ワカメ教室」を行いました。
日頃は食卓に、サラダや味噌汁の具としてよくみかける緑色のワカメですが
海の中では茶色をしています。


しかし陸上職物と同じ緑色の成分を持っています。
海の中で、光を得るための工夫です。
しかしお湯につけると、茶色の成分は消えてしま素ので緑色のワカメとなります。
みなさんが食べているワカメは、風味や触感をよくするために
ワカメをつくる皆さんが「湯通し」していたのです。


ワカメ教室は、ワカメの海の中での姿を見せていただきました。
また、腸をきれいにしてくれるぬるぬる成分の秘密など
ワカメのパワーについてお話していただきました。